こんにちは!今回は、タミヤ 光硬化パテのレビューをご紹介します!
タミヤの光硬化パテは、光を当てるだけで、短時間で固まる高性能のパテです。これまでタミヤのエポキシパテ、フィニッシャーズのラッカーパテと順に使ってきましたが、新しく光硬化パテを入手したのでレビューしたいと思います。
タミヤの光硬化(ひかりこうか)パテの特徴としては、直射日光の場合は約1分、卓上型蛍光灯なら約2分で固まるので作業効率がいいということと、液性で使いやすい、ヒケが出にくいというのがあげられると思います。修正したい箇所を一瞬で固めて修正できるのでかなり便利。他のパテと比べても圧倒的に硬化速度が早いです。仕上がりもいいので幅広く使えるのがメリットなパテです。
パッケージは黒にゴールドのフォントです。値段がお高めなせいもあってか、少し高級感のあるデザインになっています。(画像をクリックすると大きい画像になります。)
側面には特徴や用途などが記載されています。反対側は英語でびっちりとかかれています。
裏面は使用上の注意と使用方法が記載。もちろん火気厳禁です。
使用方法は、
①フィニッシングペーパーで使用する面を荒らしておきます。(ツルツル面でもパテがつきますが、表面を荒らしておいたほうがパテの食い込みがいいということでしょうね。)
②表面のゴミや油分などを取り除きます。
③光硬化パテをヘラなどで塗ります。厚みは2mm以下にしておきます。(厚く塗りすぎると固まらなくなってしまいます。)
④光に当てて固まらせます。(白熱灯は熱によって気泡が出来てしまうので注意です。)
⑤直射日光で約1分、卓上蛍光灯で約2分です。
⑥表面に残ったベタつきをラッカー溶剤で拭き取ります。(絶対ではないと思います。)
⑦ヤスリやフィニッシングペーパーなどで成形します。
丁寧に処理するとこういった手順になりますが、はじめに表面をヤスッたり、硬化後に溶剤で表面を拭き取ったりするのはムリにしなくてもいいと思います。最大限のパテの特徴を活かしたい場合はこのような正しい手順で行うといいかと。
では開けてみましょう。
中には黒いビニールに入ったチューブ上のパテと説明書が入っています。
チューブの裏面にもパッケージ裏と同じ内容が記載されています。
初めて使用する場合はチューブの先が開いていないので、開封したフタをひっくりかえして挿し込み、フタのトゲで口に穴を開けます。穴を開けると画像のような黄色っぽいパテが見えます。
このパテは部屋の蛍光灯ではすぐには固まらないですが、徐々に固くなっていくのでできるだけ早めに使用しましょう。そして使い終わったら、付属の黒いビニールに入れて箱に入れ、暗いところで保管します。
説明書には画像付きで使用方法が丁寧に記載されています。
裏面は表面と同じ内容が英語で記載されています。
では実際にタミヤ光硬化パテを使用していきます。今回はHGメガバズーカランチャー手前の動力パイプ部分に使用します。
パテをヘラで少しすくい、穴に塗って埋めていきます。液状なのでヘラにひっつくため、少し整形がしにくいところがありますね。そのあたりは欠点かも。ですが光を当てないとすぐには固まらないので、納得いくまでこねくり回せるのはメリットです。
パテを塗ったら卓上蛍光灯で約2分光を当てておきます。
塗ったときと殆ど状態が変わっていないので、見た目には固まっているとわかりにくいところがあります。ですが触るとしっかりと固まっていました。たった2分で見事に固まりましたね。表面が少しべとつくので、そのあたりは溶剤を含ませたティッシュなどで拭き取ってからヤスリがけするほうがいいかもです。
400番の紙やすりでしっかりとヤスっておきます。塗ってから僅かな時間でヤスリがけも出来ますし、削れやすいのもいいですね。あっという間に整形することができました。他のパテと比べてかなり作業時間の短縮になります。
サーフェイサーを吹くとこんな感じに。ちなみに右の脚部パーツはエポキシパテで肉抜き穴を埋めたあと、ラッカーパテで整形したものです。
以上です。この光硬化パテは2mmの厚さしか塗れないので、大きな肉抜き穴には不向きです。厚みをもたせたい場合は2mmずつ固めては塗ってを繰り返す必要がありますね。(これはこれで出来なくは無いですねぇ^_^;) それと、パテ埋めしたあとの表面処理などには、この光硬化パテよりはフィニッシャーズのラッカーパテを使った方が手軽で細かい箇所も塗れるので便利です。
ですが今回の中途半端な大きさの部分を埋めたりするにはとても便利なパテだと思います。作業時間もわずかで済みますし、数分でヤスリがけできるのはかなり魅力的。パテの強度もしっかりとしていて、小さいパーツなら複製にも使えると思います。ヤスリがけはタミヤのエポキシのパテよりも少しだけ柔らかいくらい。さすがにフィニッシャーズのラッカーパテよりは削りにくいですが、安定性はこちらの方が高いです。
他のパテとは違った特製を持っているので、違った場面で使用できるのも魅力的です。使い心地も良くてラクに作業ができるので、今後も色んな所で使うことになりそう。このように、複数のパテを用途に分けて使い分けるのが一番いいと思いますし、作業効率も上がると思うのでお薦めですよ。