こんにちは!
今回は、タミヤ スプレーワーク HGコンプレッサー レボⅡのレビューをご紹介します!
プラモ製作の初心者だと、どのエアブラシを買うのが一番いいのか悩むところだと思います。できれば長く使えて安価で使いやすいのが一番理想のアイテムですよね。
自分はこれまでいくつかエアブラシを使ってきて、これで3台目のエアブラシとなります。自分が使っていたのは、タミヤバジャー エアーブラシシステム No.4 タミヤバジャー 250II エアーブラシセット、タミヤエアーブラシシステム No.20 スプレーワーク ベーシックコンプレッサーセット、そして今回購入したタミヤ スプレーワーク HGコンプレッサー レボⅡ。使ってみて、ある程度各エアブラシの特徴がわかってきたので、レビューと合わせてご紹介します。
タミヤバジャー エアーブラシシステム No.4 タミヤバジャー 250II エアーブラシセット 74404
タミヤエアーブラシシステム No.20 スプレーワーク ベーシックコンプレッサーセット(エアーブラシ付) 74520
全てタミヤ系ですね^_^;。まあクレオスの商品は少し価格が高いので初心者が使うには敷居が高いかなぁと。趣味程度に塗装するにはタミヤの安いやつで十分だと思ったので、これらを使ってきました。一番安いタミヤのバジャーから段々値段の高いものに移行しているわけですが、それでもクレオスのコンプレッサーよりも安いです。
それではまずはタミヤ スプレーワーク HGコンプレッサー レボⅡのレビューからご紹介します。各エアブラシごとの特徴と違い、良さや悪さはレビューのあとでご紹介します。
箱の大きさは縦横35㎝くらいです。以前購入した黒いベーシックコンプレッサーセットよりも箱が小さいです。
別でエアーホース(エアーチューブ)を購入しましたが、HGコンプレッサー レボⅡにホースが付いていたので必要ありませんでした。壊れた時の予備として保存しておきます。
では箱を開けてみましょう。
レボⅡ本体の取っ手を持って持ち上げれば、発泡スチロールごと箱から出てきます。
中にはHGコンプレッサー レボⅡ本体(画像右上)、ACアダプター(画像右下)、説明書(画像左上)、防振マット(画像真ん中下)、エアーチューブ、エアーブラシホルダー(画像左下)が入っています。
まずは説明書から見ていきます。
タミヤの他の商品と同様に、日本語と英語、中国語などの文章が混合した説明書です。
付属のエアーホース(エアーチューブ)です。
エアーチューブを差し込む突起部分です。留め具などがないのですぐに抜けてしまいそうですが、どうなんでしょう?
本体裏面です。本体の重さは1キログラムくらいです。
エアーブラシホルダーが3種類付いていて、各部に取り付けることが出来ます。エアーブラシの種類によって使い分けます。
自分はこのタイプのエアーブラシホルダーを使います。自分は左ききなので、この右利き仕様は少しやりづらいところがあるのであまりうれしくないです。(後にタミヤのエアブラシスタンドを購入し、それを使用しています。)
エアーチューブを挿し込みました。思ったよりもきちんとささっていて、よほど扱いが悪くなければ外れることもなさそうです。
ACアダプターです。
裏面の下部に差し込んで使います。タミヤのACアダプターは電圧とアンペア値、プラグの規格(サイズ)が同じなら互換性があるようです。
防振マットです。これを使うと騒音が軽減されて、夜間でも使いやすいようです。
これまで使っていた黒いベーシックコンプレッサーセット用のエアーブラシを取り付けてみました。問題なく使用できます。このあたりは互換性があって便利ですね。
以上、HGコンプレッサー レボⅡのレビューでした。
使ってみた感想は、かなり使い心地はいいですね。ベーシックコンプレッサーセットが壊れてエアーがあまり出ていなかったので、だいぶ塗装が楽になりました。
音は黒いベーシックコンプレッサーセットがブロロロロロ~というドライヤーっぽい音に大して、これはブォ~~~~という発電機のような音をしています。音の大きさはベーシックコンプレッサーセットの半分くらい、つまりドライヤーの半分くらいの音の大きさです。
マンション住まいだとわずかに近所迷惑になるかならないかというところだと思います。
ベーシックコンプレッサーセットはクレオスのGT03 Mr.スーパーブースよりも音が大きかったですが、このHGコンプレッサー レボⅡはクレオスのブースよりも音が小さいです。
ではこれまで3種類のエアーブラシを使ってきましたが、各エアーブラシの特徴をご紹介します。
■タミヤバジャー エアーブラシシステム No.4 タミヤバジャー 250II エアーブラシセット
まずタミヤのバジャー エアーブラシシステム No.4 タミヤバジャー 250II エアーブラシセットから。
タミヤバジャー エアーブラシシステム No.4 タミヤバジャー 250II エアーブラシセット 74404
これはかなり安いエアーブラシで2500円程度のお値段です。お手頃価格で、塗装の超初心者でこれから塗装を始めるという方であれば、いつ壊れても買い替えてもいいように、安いものを購入するのもありだと思います。予備の塗料ビンが付いているので、塗料を保存したり手早く塗料を取り替えたりするのには便利です。
特徴や欠点としては、塗料の吹き出し量の調整が手の感覚によるところが大きいので、上手く扱わないと一度にかなりの塗料が吹き出ます。吹き出し口に調整できるところがありますが、それでも吹き出し量の調整が難しいです。
取り扱いも難しく、吹き出し口が詰まって塗料が出なくなったり、掃除するときに塗料が流れでてしまったり、何かと不便なので使い勝手に慣れるまでが大変です。
自分はなんとか慣れたので、塗料の交換や掃除なども楽にできるようになりました。構造上それほど複雑ではないですし、塗料ビンが外れるので、掃除するにはラクだと思います。
ですが、塗料の吹き出し調整がしにくいので一気に塗料が出てしまってムラができやすいのと、塗料の出る量が多いためすぐに塗料がなくなってしまいます。
それと、これが一番の欠点で、塗装をするにはエアー缶が必要なので、エアーがなくなると新しいエアー缶を買わないといけません。エアー缶は1本650円くらいで、かさばると金額も馬鹿になりません。
そして冬に使っていると気化熱で缶の温度が下がり、凍結してエアーが出にくくなります。エアーが出にくくなると、濡らしたタオルでエアー缶を巻いて溶かしたりする必要もあり、(タオルが凍結したエアー缶にひっつくので、あまりやらないほうがいいかもです。)その分塗装する時間もより長くなります。そして溶けるのを待っている間に今度は吹き出し口の塗料が乾燥して固まり、塗料がでなくなります。エアー缶が凍るたびにエアーブラシの掃除もしないといけないので、2度、3度手間になってしまいます。
このように、タミヤのバジャー自体は安価ですが、エアー缶や塗料の使用量が多くなるので結局高くつく場合があります。何かと不便なところもあるので、これは他のエアブラシが壊れた時の保険用として使っています。
※凍結したエアー缶を溶かす場合、絶対に火を使ってはいけません。火元でエアー缶を取り扱うのは厳禁です。
■タミヤエアーブラシシステム No.20 スプレーワーク ベーシックコンプレッサーセット
続いてタミヤエアーブラシシステム No.20 スプレーワーク ベーシックコンプレッサーセットです。
すでに壊れてしまってお疲れ様状態の画像ですが、大きさはHGコンプレッサー レボⅡよりも2回り大きいくらいです。音はかなり大きく、ドライヤーくらいの大きさです。
購入したのが2014年の3月で、壊れたのが2015年の11月くらいなので、約1年と半年で壊れました。壊れた部分は中の蛇腹型をしたチューブで、このチューブに切れ目が入ったので、エアーの出が悪くなったのです。
アマゾンのレビューによると10年使っているという人もいるので、耐久性は使用頻度や個体差にもよると思います。自分は1週間に4日くらい使っていて、1日の使用時間も長かったのですぐ壊れたのかもしれません。
ですがこのスプレーワーク ベーシックコンプレッサーセットのアマゾンレビューには耐久性に疑問との声も多いので、まあ壊れるものとして、安価に購入できるところがメリットですかね~。
使い心地はタミヤのバジャーとくらべてかなりいいです。塗料の出も程よい量が出ますし、エアーブラシで噴き出る量を調整できるので、塗料の減り具合も調整ができます。
上手く使えば塗料の購入頻度も使う量も少なくて済むので総合的に見て安いと思います。
なので、欠点は耐久性と音の大きさですね。それとエアーブラシの掃除が、ブラシを分解しないとキレイに掃除出来ないので、少しめんどくさいです。もちろん分解して掃除をするのはどのエアブラシも同じですが、このブラシは少し構造が違い、エアブラシ自体が最中割のモデルガンのような形になっています。なので部品の汚れる範囲が広く、掃除がやや大変です。
モデルガンのようなトリガーなので、一般的なエアブラシよりも持ちやすいのはいいですね。
■タミヤ スプレーワーク HGコンプレッサー レボⅡ
最後にタミヤ スプレーワーク HGコンプレッサー レボⅡです。
使った感想は前述したとおりですが、スプレーワーク ベーシックコンプレッサーセットの欠点をそのまま補ってくれているエアーブラシです。
大きさが小さいのもいいですね。ベーシックコンプレッサーセットを置いていたところにこのレボⅡを置いて使っていると、作業場が広くなったことを実感できます。今まではパーツやペインティングクリップなどを置きておくと机の上がごちゃごちゃになっていましたが、ほんの少し大きさが変わるだけでかなり作業効率なども良くなって気分も良くなりました。
耐久性についてはこれから使ってみてどれくらいもつのか見てみないとわかりませんが、アマゾンのレビューを見るとすぐに壊れたというものもないので、安心して使えると思います。
2016/11/8追記
(現在もこのエアブラシを使用中ですが、全く問題なく使えています。不具合もなく順調。欠点もほぼないですが、あえて言うならエアチューブが少しヘタってきて抜けやすくなったかなってくらいです。本体に問題はないですね。エアチューブは結露や溶剤の逆流などでどうしてもヘタってきます。なので、ある程度の期間使用したら交換したほうがいいかもです。)
結局、HGコンプレッサー レボⅡはこれまで使ってきたエアーブラシの都合の悪いところを補ってくれるものとして購入したので、今のところこれが一番ベストのエアーブラシと言えるでしょう。
もちろん高いのを購入すればそれだけ便利だし音や塗料の出具合も違うとは思いますが、初心者だと塗装の出来はこのレベルのエアーブラシで十分素晴しいものに仕上がると思います。
なので、もしエアーブラシの購入で悩んでいる方がいらっしゃるなら、今のところHGコンプレッサー レボⅡをオススメします。